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【コラム】一人暮らしの体験談 カナダへ留学後

2021.03.17【コラム】一人暮らしの体験談 カナダへ留学後


空港までオーナーに迎えに来てもらい車でシェアハウスへ向かう。
今まで一人暮らしなんかしたことのない22才の男が異国の地で異国の人々と
生活を共にするのである。
シェアハウスに着いたその日はすぐに寝てしまい気が付かなかったが、
次の日目が覚めて周りをよく見ると驚愕した。
軽く20部屋はあるだろうか、普通の一軒家だがシェアハウス用にたくさん部屋を作り、工事したのだろう。


家賃は一か月500カナダドル、ざっくり5万円である、、、シェアハウスのオーナーって儲かるのでは?と思ったのは筆者だけではないはず、、、
このシェアハウスには日本人だけしか住んでおらず、治安は良かった。
ご飯も最初のほうはよくご馳走になっていた。さすが日本人といったところか・・
みんな親切である。

生活に慣れだしたところで、お金を稼がなければいけない。当然、生活のため。
実は筆者はワーキングホリデーのVISAでカナダに来たのだが、留学エージェントをなにも通さず、自分でVISAと航空券を取り、家は日本人向けのカナダサイトでシェアハウスのオーナーとコンタクトをとり空港まで迎えに来てもらったのだ。
カナダに持ってきたお金は30万円。切り詰めて生活しても、せいぜい2~3カ月しかもたないだろう。


そんなことは重々承知だったが、筆者には何故か余裕があった。1ヶ月もあれば仕事ぐらい見つかるだろうと。よくある根拠のない自信である。
それと同時に根拠のある自信もあった。日本になくてカナダにあるものはなんだろうか、
カジノである。カジノで勝てば仕事しなくてもいけるんじゃないかと思っていた。
今考えれば本当に馬鹿な考え方ではあるが、それが本当に現実になる。
ナイアガラの滝にカジノがあるとのことで行き方を調べ、バスに揺られて2時間、ナイアガラの滝を横目にカジノに到着。
軍資金は20万円。100万円ぐらいになれば良いなと思いながら、いざ勝負。
ブラックジャックにルーレット、バカラやスロットなど、最初はいろんなものに手を出してみた。それが順調に増え続けて開始2時間で50万円に増えたのである。どう考えてもラッキーをしただけなのに、この日の筆者は本当に実力だと思っていた。ただの馬鹿だった。しかし、この思考が逆に強い、、、この後も調子に乗り続けて、カジノ初日の勝ち額は120万円にまでなった。


大満足でシェアハウスに帰り、思ったことが一つ、、、仕事しなくていいんじゃね??
その日からはシェアハウスとカジノを行ったり来たり。身の回りのことはシェアハウスの友達にお金を渡し、洗濯や掃除などをしてもらう。食事は外食かウーバーイーツ、カジノにいる時はカジノのビュッフェで済ましていた。最初の3ヶ月は本当に豪遊していたと思う。しかし、22才の男が仕事もしないでそんな生活を送っていたら結末はみえている。
4ヶ月目に入りカジノの収支がマイナスに突入しだしたのである。少し貯蓄していたのでなんとか耐えることは出来たが、案の定5ヶ月目もマイナス。
もうあとがなくなってきていた。いまさら仕事を探して働くなんて出来ない。何が筆者をこんな風にしてしまったんだ。頭ではわかっている、、、、、、そして結末もわかるだろう?こうして筆者のカナダ生活は半年もたたずして終わってしまったんだ。。。


さて、筆者は現在26才、大阪で一人暮らしをしています。家賃はもちろん仕事で稼いだお金で払っています。洗濯や掃除も自分でしていますし、ご飯も自分で作ります。
カナダにいた時はシェアハウスではありましたが、変わらず一人暮らしをしていました。
しかし、生活の様子はまったく違います。おそらくカナダのほうが楽しかったでしょう。それは間違いありません。ただ、それ以上もそれ以下でもなく楽しかっただけです。
では、今はどうでしょうか、昼に仕事をして、夜家に帰ってきて家事をしたり娯楽を楽しんだり。楽しいかといわれたらどうでしょうか、しかしどこか充実していると日々感じることが出来ます。それは何故でしょうか。きっとそれは運で生きているわけではなく、日々リアルな生活を送っているからでしょうね。この記事を書き終わったらごみ捨てにでもいってきます。30才までに結婚したいなぁという独り言を添えて。。。

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